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2017年10月4日 / スタイルディレクター 川人未帆
世代を越えて受け継ぐ時計

“3月に偶然通りかかった銀座三越の時計フロアで川人さんに声をかけてもらい、母が40年前に購入したミッシェル・エルブランが日本に上陸していると偶然知り、母の時計をメンテナンスに出すことができました。”

先日こんなメッセージに丁寧なお礼の言葉が添えられ、送られてきた。
その後、お母様の時計と合わせてご自身もミッシェル・エルブランの時計をご購入してくださったそう。さらに私と同郷であるということを知り、縁を感じてお礼のメッセージをくださったのだとか。

ミッシェル・エルブランが日本に上陸したのは約3年前のこと。おそらくこの方のお母様は海外でご購入してくださったのだろう。

ミッシェル・エルブランの理念のひとつ“世代を超えて受け継がれる時計作り”。
その理念を支え続けているのは、確かな技術と高い品質管理に基づいた時計としてのクオリティ。そしてトレンドを入れつつもクラシックなミッシェル・エルブランらしい普遍的なデザイン性の美しさ。
また、私が今年の3月にフランス・シャルクモンのファクトリーを訪れたとき、20年間分にも及ぶ膨大な部品のストックを見せてもらった。案内してくれていたアジア太平洋エリアセールスマネージャーのベンジャミンは得意げに、“過去の時計の部品もちゃんとストックしてある。昔の時計のメンテナンスにだって応じれますよ。”と言う。

このアフターサービスの手厚さも、“世代を超えて受け継がれる時計作り”という理念を実証している。
ミッシェル・エルブラン自体が創始者ミッシェル氏から始まり、3代目の息子である現CEOピエール氏と、家族を中心として受け継がれていくファミリー企業だからこそ、この理念を70年にも及び保ち続けれるのだろう。

実際に彼らに会い、その情の厚さやファミリーのような従業員たちの仲の良さ、その関係を大切にしているピエール氏の想いに触れた私には、ただ受け継いでいくことのできるクオリティやデザイン、アフターサービスというだけでない、家族を思う温かな想いが流れているように思う。
私が愛用しているアンタレスは、そのファッション性の高さが今注目を浴びている。
ファッションやシーン、場所によってストラップを着替える、というポイントはもちろんアンタレスの魅力なのだが、私はそのクオリティの高さをも評価したい。 ファッション性の高いものは、クオリティは二の次になっているイメージも少なくない。
だが、アンタレスはもちろん、“世代を超えて受け継がれる時計作り”の理念が込めたれたミッシェル・エルブランの軸となっているシリーズだ。
クオリティは高く、また、着ける人の世代、時代、トレンドによってストラップの色を替え、常に新しい印象へアップデートできる。長く使うこと、受け継いでいくことも考えてアンタレスを手に取ってもらえたら嬉しく思う。
プロフィール
川人未帆

川人未帆
スタイルディレクター、ファッションブロガー

アパレルブランドのPR、クリエイティブディレクターを経て、結婚を機に渡米。SNSで発信されるファッションとアメリカでのライフスタイルが人気を博し多くのファンを抱える。帰国後、現在はスタイルディレクターとして幅広く活躍中。トレンドを程よく取り入れた華やかなファッションと独自のヘアメイク術は雑誌で度々特集を組まれる。飾らない気さくなキャラクターやポジティブマインドも魅力の一つ。

Instagram @miho0319kawahito
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