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2017年11月1日 / 萩原 武
腕時計って必要ですか?
職業柄、毎日腕時計を着けるようになって2年弱。そうやって質問されたら、オフィシャルには「必要です!」と自信を持って大きな声で答えたいですが、個人的には今の世の中道具としての腕時計はもう必要ないって思っています。 いまや人が集まるところには何かしら時刻の表示があり、世界中どこにいても正しい時刻を表示してくれるスマートフォンを多くの人は持っているわけですから、わざわざ時刻を見るためだけの道具を腕に着ける必要ってないですよね??
そんな状況の中で、ではなぜ僕は人に腕時計をすすめるのか?というのが今回のお話です。僕自身、2年前までは時計と全く関係ない業界に籍を置いており、そこまでの約40年の人生の中で腕時計を買ったのはほんの数回、、、しかも直近の数年はそれこそ全く腕時計を着けていませんでした。ところがこの業界に入り毎日時計に触れる生活になってから色々と気になって試したりして、いまでは毎日着けるようになり着けてないと逆に違和感を感じるようになるくらい、「腕時計は必要なもの」という結論に至っています。
何が僕の気持ちを大きく変えたか?というと2つ理由があります。
一つは見た目。
いろいろな時計の試着を繰り返していると、これは自分のファッションに合うな〜、とか、大きくて好きじゃないな〜、とか感じるようになり、自分のスタイルやファッションにあう時計は、自分を格上げしてくれるって事に気が付き、腕には時計があったほうがファッションとして断然カッコイイとようやく気がついたんです。
二つ目は気持ちの切り替え。
例えば僕の場合、今はインスピレーション1947というの手巻き時計を毎日着けています。この電気でなんでも動く時代に手巻きってなんで必要なの??と最初は思っていましたが、今では手でゼンマイを巻き上げる作業が僕にとっては毎朝家を出る前の仕事モードへ気持ちを切り替える作業になっています。
実際仕事中に腕時計で時間を確認することはほとんどありませんが、ようは気持ちの問題。自分が今日のスタイルにこの時計はぴったりだなー、と思えたり、時計のゼンマイを巻き上げる作業が気持ちの切り替えスイッチになったり、、、
これは別に時計だけの話ではなく、いろいろなモノにも当てはまることだと思うのですが、僕はいまそういう理由で腕時計が手放せなくなっていますので、腕時計を着けることを皆さんにオススメしています。
もちろん着ける理由は人それぞれですので、ちゃんと時刻を確認する道具として使っても良いですし、誰もが知っている高級時計を着けてステータスを味わうことも悪いとは全く思いませんし、むしろそういう時計が買える経済力は誇りに思うべきです。
ミッシェル・エルブランは、どんな人でも着けることが出来る上質だけど普通の時計を作ることをコンセプトにしています。が、あいにくまだ全国どこでも置いてあるブランドではないですし、時計専門店や百貨店の時計売り場はすこし敷居が高くて正直入りづらいと思います。でもそれなりの値段がするモノも多いですし、使う人のスタイルに合ったもの選んで頂きたいので、買う前にはできるだけ多くの時計を試着して、「実際に腕に着けてみる」ことがとても大切だと思います。試した結果、自分には時計が必要ないって選択肢ももちろんありですし、百聞は一見にしかずともいうように、試着は無料(タダ)ですから、納得するまで試してお気に入りの一本を見つけるお手伝いができればイイな、と日々考えております。
プロフィール

株式会社EAU ROUGE
ミッシェル・エルブラン事業部長
萩原 武


ファッション業界のマーケティング部門で長年勤務し2017年春より現職。ファッションやライフスタイルを切り口にどうしたら本格的な時計を着けてもらえるかを日々模索中。