【素材の話】風防ガラスの素材について

時計の風防(文字盤部分のカバー)に使われる素材には、一般的にサファイアクリスタル(サファイアガラス)、ミネラルガラス、アクリルガラス(プラスチック風防)の3種類が使われています。

サファイアクリスタルは、人工サファイアの粉末を溶かして結晶化したもので、天然サファイアのような宝石ではないものの、サファイアと同じ硬度をもっています。そのため、ミネラルガラス(一般的なガラス)よりも傷つきにくい素材となります。その他にも、”加工した表面が非常に滑らかで透過性に優れているため視認性が高い”などと言った特徴もありますが、その分サファイアクリスタルは加工することが難しく、素材自体もミネラルガラスと比べると高価なものとなります。

ミネラルガラスは、いわゆる一般的なガラスであり、サファイアクリスタルほどの硬度がないため、割れやすく欠けやすいと言われています。コストが低く加工がしやすい素材であることから、多くの腕時計に採用されている素材です。

アクリルガラスは、主に1940年代~60年代ごろの腕時計に多く使われていた素材です。その後1970代頃からはサファイアクリスタルやミネラルガラスが主流になり、現在では敢えてレトロなイメージを出すために使用するなど、あまり採用されることの少ない風防素材となります。コストや耐久性はミネラルガラスよりも低いですが、他と比べて圧倒的に軽く、傷も研磨をすることで消すことが可能です。
ミッシェル・エルブランでは、デザインや品質面を考慮し、全てのモデルに「サファイアクリスタル」を採用しています。メンズコレクションのニューポートオートマチッククロノグラフ 268/35GO等、自動巻きシースルーバックモデルのガラスもサファイアクリスタルとなっています。また、エントリーモデルであるシティ ユニセックスにもサファイアクリスタルを採用しています。
長く愛用できるよう普遍的な良いデザインと品質の高さを追求しているミッシェル・エルブラン ウォッチをぜひ店頭でご覧ください。
文:スタッフK

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