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2018年4月17日 / 文筆家・時計ジャーナリスト 白州太朗
Michel Herbelin×SEVEN TEN by Miho Kawahito展示会に潜入! コラボレーションウォッチもいち早く公開

2月9日に実施されたミッシェル・エルブラン×SEVEN TEN by Miho Kawahitoの新作展示会に参加した。今回はそこで発表された両ブランドのコラボレーションウォッチをご紹介する。
このレトロな雰囲気を持つ角型時計は、アンタレスと比較して一回り小さいサイズのサンクアヴェヌコレクション。ラグとケースが一直線に伸びたようなデザインと、12時に配されたリューズが特徴的。ローマ数字を用いた刻時はエレガントで、横長の文字盤は懐中時計のようにクラシカルな印象を受ける。

17037/P01ST 7万2000円(税抜)
まるでボルサリーノが入っていそうな専用のボックス。ギフトとしても喜ばれそうな心憎い仕様だ

角型時計といえば、メンズならばやはりカルティエのサントスだ。これは1904年に世界初の男性用腕時計として生まれた逸話があり、そうである以上メンズウオッチにとっての永遠のクラシックは角型時計なのだ。しかしながら、現在は紳士用時計の角型はあまり選択肢が多いとはいえず、有力なのはジャガー・ルクルトのレベルソとジラール・ペルゴのヴィンテージ1945くらいである。
このサンクアヴェヌがメンズで登場すれば、よりカジュアルに角型が楽しめそうだ。ミッシェル・エルブランの企業努力で、機械式化しつつもう少しサイズの大きい角型時計を開発してもらえないものか。

プロフィール

白州太朗
文筆家。時計ジャーナリスト。腕時計専門誌の編集者出身で、バーゼルワールドやSIHHをはじめ、スイス、フランス、ドイツ、イタリアといった高級腕時計の故郷で取材を重ねる。腕時計とシャツ、アクセサリーとの合わせを追求する袖元研究家でもある。好物はしらす丼。