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【フランス文化】エイプリルフール

4月1日といえばエイプリルフールの日。エイプリルフールの起源はフランスと言われていることをご存知でしょうか?

1564年にフランスの国王シャルル9世によって「ルシヨンの勅令」が下されました。当時は3月25日が新年であり、4月1日まで春のお祝いをしていたのですが、この勅令以降、1月1日が新年となりました。一部の国民はこの改暦に反発して4月1日を「嘘の新年」として祝い続けたことがエイプリルフールの起源と言われています。

フランスではエイプリルフールを「Poisson d’avril(ポワッソン ダヴリル)」、日本語にすると「4月の魚」と呼び、スーパーやお菓子屋さんには、魚の形をしたチョコレートやパイなどの菓子が並びます。子どもたちは学校で、魚の形をした紙をこっそり友達の背中に貼るイタズラをするのが習慣です。
なぜ魚なのでしょう?これには諸説あるようですが、その中のひとつとして”サバ”が起源とされる説があります。あまり利口でないと言われるサバは4月に沢山釣ることができるので、そんなサバを揶揄したことが由来とのこと。
また、その昔フランスでは4月初旬から魚が産卵期に入るため漁獲が禁止されました。漁獲最終日の4月1日にも関わらず無収穫で船から戻った漁師を仲間の漁師がからかい、ニシンを川に投げて釣らせたのがジョークの始まりとも言われています。(他にも色々諸説があります)

世界的なイベントであっても、国が変わると習慣も変わるのは面白いですね。食いしん坊の私にとっては、フランス流のエイプリルフール(=魚の形をしたお菓子を楽しむ日)の方が嬉しいです。
文:スタッフY
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